技術系資格試験

技術系資格の詳細をご紹介します。

技術系資格

安定した雇用を獲得するために必要なのは、いわゆる“つぶしがきく”資格です。特に法令で設置義務が定められている技術系の資格は、昨今の不況下では大変有益な資格といえます。取得困難な難関資格もありますが、国家資格の中でも比較的簡単なものもあり、コツコツと勉強すれば誰にでも取得することが可能な資格もたくさんあります。

 

技術系の資格の主なものは次の通りです。

 

■国家資格
電気主任技術者(電験一種)・電気主任技術者(電験二種)・電気主任技術者(電験三種)・電気工事士・ビル管理技術者・消防設備士・ボイラー技士・危険物取扱者・建物施工管理技士等。

 

電験三種

電気主任技術者試験(電験)は、一種から三種まであり、発電所や変電所、ビル建物、工場等の電気設備の配線などの保安や監督業務を行なえる資格です。電機業界以外にも広く需要が見込まれ、将来的にも有望であり、就職や転職にも大変有利な資格と言えます。多くの場合、まず電験三種の資格から取得し、実務経験を経るごとに上級資格へステップアップが可能となります。

試験詳細

受験資格 年齢性別学歴などの制限はありません。
試験日 毎年1回8月〜9月にかけて実施されます。
試験場 全国28都市の中学、高校、大学、専門学校などが会場となります。
科目

理論:電気理論、電子理論、電気計測、電子計測 電力:発電所、変電所の設計と運転、送電線路と配電線路の設計と運用、電気材料 機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスと電力システムに係る情報伝送と処理
法規:電気法規、電気施設管理

試験方式 マークシート方式。電卓の持ち込み可。
合格率 5%〜10%前後

■電験三種試験の公式ページはこちら

 

第二種電気工事士

第二種電気工事士は、一般の居宅や店舗などの配線工事やそれに伴う電気工事全般を行える、電気工事のエキスパートです。二種は600ボルト以下で受電する設備の工事を行なうことができ、法令により定められた専門性の高い業務となります。安定した収入と独立や自営も可能で、将来的にも有望な資格です。

試験詳細

受験資格 年齢性別学歴などの制限はありません。
試験日

毎年上期と下期の2回実施されますが、どちらか1回のみ受験できます。
上期試験:筆記6月上旬、技能試験7月下旬
下期試験:筆記試験10月上旬、技能試験12月上旬。

試験場 上期:全国47都道府県 下期:全国11都市
科目

筆記試験:電気に関する基礎理論、配電理論及び配線設計、電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具、電気工事の施工方法、一般用電気工作物の検査方法、配線図、一般用電気工作物の保安に関する法令
技能試験:電線の接続、配線工事、電気機器及び配線器具の設置、電気機器・配線器具と電気工事用の材料及び工具の使用方法、コード並びにキャブタイヤケーブルの取付け、接地工事、電流・電圧・電力並びに電気抵抗の測定、一般用電気工作物の検査、一般用電気工作物の故障箇所の修理

試験方式

筆記試験:マークシート方式
技能試験:作業用工具を用いて、与えられた課題を時間内に達成できるかを問う。

合格率 60%前後から70%前後で推移

■第二種電気工事士試験の公式ページはこちら

 

二級ボイラー技士

二級ボイラー技士は、工場やビル、マンション、病院などに設置されている、冷暖房設備や、給湯設備などに使われる“ボイラー”の管理、点検等が行える専門性の高い技術資格です。活躍の場としては、空調設備にボイラーが使用されている、ビル、マンション、工場、ホテル、デパートなどいたるところにあり、建物管理会社等でも即戦力として高い需要が見込まれます。

試験詳細

受験資格 特にありません。※本人確認証明書(氏名、生年月日及び住所を確認できる書類)が必要。
試験日 各試験センターにおいて毎月1〜2回実施されています。
試験場 北海道センター、東北センター、関東センター、中部センター、近畿センター、中国四国センター、九州センター
科目 ボイラーの構造に関する知識、ボイラーの取扱いに関する知識、燃料及び燃焼に関する知識、ボイラーに係る法令。各10問
試験方式 択一式
合格率 平成25年度の合格率は58%

■二級ボイラー技士試験の公式ページはこちら

 

危険物取扱者

危険物取扱者は、取り扱える危険物に応じて、甲種、乙種、丙種の3つに区別されており、丙種は、ガソリン、軽油、重油、灯油等、限られた危険物に対応、乙種は、一類〜六類に分かれそれぞれの類に指定された危険物の取り扱いと点検が行えます。甲種は乙種で指定されている、一類〜六類までのすべての危険物の取り扱いと点検が行えます。この資格の取得後は、石油関連の企業をはじめ、化学工場や塗料関係の職場でも活躍が見込めます。

試験詳細

受験資格 乙種及び丙種には特に制限はありませんが、甲種受験にはこちらにあるいずれかの資格が必要です。
試験日 各支部に応じて、毎月2回以上実施されます。詳細はこちら
試験場 全国47都道府県のそれぞれの会場で実施されます。詳細はこちら
科目

甲種、乙種、丙種により異なります。
甲種は、危険物に関する法令、物理学及び化学、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
乙種は、危険物に関する法令、基礎的な物理学及び基礎的な化学、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
丙種は、危険物に関する法令、燃焼及び消火に関する基礎知識、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

試験方式 マークシート方式による筆記試験のみ。
合格率 26年度合格率:甲種31.6%・乙種一類66.9%、二類67.6%、三類68.2%、四類29.2%、五類68.5%、六類64.2%・丙種50.3%

■危険物取扱者試験の公式ページはこちら

 

 

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